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○与謝野晶子(歌人)


昨日より波浮の港にとどまれば東北風吹けども鶯ぞ鳴く    

昭和8年4月3日来航「松友館」にて

与謝野晶子(1878〜1942) 明治11年生まれ、明治・大正・昭和の歌人。
鉄幹の妻で11人の子を持つ。情熱の歌人と呼ばれ、明治34年 『みだれ髪』 は
鉄幹への溢れる愛とみずみずしさを歌い上げ、当時の若い世代の圧倒的な支持を
えて浪漫主義の代表作となった。生涯を通じて『源氏物語』など古典物にも傾倒し
現代語訳に情熱を注いだ。女性の権利や女性教育の分野にも積極的な役割を果たす。
波浮小学校で昭和8年講演する。 


与謝野 晶子

昨日より 波浮の港に とどまれば

 
     東北風吹けども 鶯ぞ鳴く

大島の 波浮の桜の 花白く

     松にまじれば 山梨に似る

桜咲き そこはかとなく 船動く

      波浮の港に 雨の降るかな




与謝野 晶子(1878〜1942) 大阪府堺市生まれ

堺女学校卒。明治33年 「明星」 創刊とともに社友になり
上京して師の鉄幹と結婚。8月処女歌集 「みだれ髪」 を刊行。情熱にあふれる歌風は天下を席巻して黄金期の頂点に立つ。晩年までおびただしい作歌を続け、 「恋ごころ」 に収められた長歌 「君死に給ふこと勿かれ」 は大きな反響を呼んだ。
昭和8年4月3日来港。

 
与謝野晶子