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○林芙美子(小説家)

林芙美子の歌碑
眼とぢたり瞼ひらけば火となりて涙吾れば焼く憶いなり    

食事の後に座布団を枕にごろりと寝ころぶと、いつの間にかうたた寝をしてしまった。
ふと目が覚めた時にこんな歌が出来た。海辺の風が心に染みたのか、
何でもないのに涙が溢れて死ぬのだったらあの様な煙の中よりこの港のように美しいところが良い。
昭和8年頃、三原山は、自殺・心中の名所となり、大勢の観光客が来島した。
林芙美子も三原山から砂漠を越え、波浮の港に宿をとった。



林 芙美子

眼とぢたり 瞼ひらけば 火となりて

 
       涙吾れば 焼く憶いなり




林 芙美子(1904〜1951) 山口県下関生まれ

行商の両親について各地を転々としたが、大正11年上京し、女工・女給をしながら文学に親しみ、昭和3年 「女芸術」
に発表した 「放浪記」 が出世作となり、作家生活にはいる。「風琴よ魚の町」 「晩菊」 「浮き雲」 の他、詩集
「蒼馬を見たり」 がある。
昭和8年来港

 
林芙美子